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★4.5 保健室へ異動になった無愛想医師の日々「放課後カルテ」

タイトル「放課後カルテ」

作者 日生マユ 出版社 講談社

※評価は5段階

総合評価 ☆☆☆☆★4.5

ストーリー評価 人情&リアリティ 4.5

リアリティ ○○○○
泣ける度  ○
熱血度   
ラブ度   
コメディ度 
人情度   ○○○○○
伏線度   
ホラー度
テンポ   ○○○○
エロ度

描写評価 5.0

コマ割 ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
絵   ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
セリフ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
基本情報

その他情報

完結
16巻
主人公 医師
属性 保健室
テーマ 保健医

レビュー

保健室の漫画なのだが、そこに医師が来たらどうなるのをかを描いた作品。保健室という題材は保健室に来る子供に焦点をあててしまうと登場人物も限定的になり広がりのない物語になってしまう。子供達とどのように接点を持つかが難しい題材だ。

この作品は、そういった課題を全く感じさせない。家庭、教師、親と保健医の関わり方は自然で、無愛想な保健医なのに憎めず、愛着が湧いてくるから不思議だ。

物語は長くても2話程度の単位だが、子供達にはきちんと時間の経過があり、それぞれの関わりはまた次につながっていく。

まだまだ読んでいたい作品だっただけに、完結してしまったのが残念だ。子供達との深いけれどもどこかあたたかい物語を読みたい方におすすめの作品だ。

ストーリー

無愛想な医師牧野は大病院から、産休に入った養護教諭の代わりに保健医として、病院ではなく小学校に異動になる。

子供が調子が悪い時、調子が悪いことがわからず自分を責めてしまう子や自分の興味を優先して隠そうとする子など、必ず意思表示が有るとは限らない。

最初は男性の保険医ということで周りからは歓迎されず、本人も不本意な異動に不満な牧野。しかし、保険医として医師が学校にいることで、些細な子供の仕草から病気に結びつけ、早期に発見し治療につなげていく。

子供の病気に関するリアルな描写と子供を見守る牧野の姿勢に、一つ間違えば暗くなりそうなストーリーをあたたかい気持ちになれる漫画に仕上げている。

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