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★5 病理医が病気と向き合う「フラジャイル」

タイトル「フラジャイル」

 

漫画 恵 三朗 原作 草水 敏 出版社 アフタヌーンKC


※評価は5段階

総合評価 5.0 ☆☆☆☆☆ 

ストーリー評価 人情&リアリティ 5.0

 

リアリティ ○○○○○

泣ける度  ○○○○

熱血度   ○○○○

ラブ度   

コメディ度 ○

人情度   ○○○○○

伏線度   ○

ホラー度

テンポ   ○○○○

エロ度

描写評価 5.0

 

コマ割 ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎

絵   ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎

セリフ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎

基本情報 

 

継続中

20巻

主人公 ベテラン男性教授&新人女性

属性 病理医

テーマ 病

レビュー

 

医療漫画、はたまた医療ドラマといえば、天賦の才に恵まれた医者が難病患者をメスを持って救う、そんな物語を一番に想像するのではないだろうか。

 

しかし、この物語に出てくる医者は病人を治療することのない病理医だ。病理医は臨床医のヒアリングと検査結果をもとに患者の病気の診断をつける。当然診断が誤れば、患者は間違った治療を受けることになる。

 

しかし病理医は医師30万人に対してわずか2000人。患者の数は選べない。めまぐるしい業務の中、何割正しい診断が出せるか。

 

本作の主人公 岸京一郎はそんな厳しい環境など気にもせず、「私の診断は10割」と言ってのける天才病理医で、変人で、周囲からの嫌われ者!?

 

万人に効く薬などこの世にはない。病がテーマのこの作品は命という重いテーマから目を背けず、真摯に時に利己的に患者に向き合う医者たちの葛藤を丁寧に描いた作品だ。

 

ストーリー 

天才病理医の岸先生は病院の嫌われ者。大忙し、コスト削減が叫ばれる医療現場で、臨床医の診断に対して、不足点があれば空気など読まないで、発言する。万が一のケースを想定しての検査に対して妥協のない対応を要求するのだ。

 

一方で臨床医の宮崎先生は若手の内科医。正義感がつよく責任感も人一倍強いがその向ける方向がわからずにいる。そんな宮崎先生はある患者をきっかけに岸先生とかかわる。患者を助けるために...病院組織の中でできることとできないことがある。それでも第一義をその信念におく岸先生に宮崎先生は病理医への転科を直談判に行くのだった。

 

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